本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

・森見登美彦

「熱帯」


「熱帯」・・・森見登美彦 (文藝春秋)

(内容)
汝にかかわりなきことを語るなかれ――。
そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。

この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、
奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。
そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、
この言葉の真意とは?

秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、
鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」……。

幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり、謎の源流へ!

「熱帯」森見登美彦

「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」
幻の本をめぐる、大いなる追跡が始まった!
謎を追い、謎に追われて、大航海!
 我ながら呆れるような怪作である――森見登美彦
~『帯紙』より~

物語の中盤までは夢中で読み進めましたが
途中からペースが落ちてしまい・・・!?
「『熱帯』この本を最後まで読んだ人間はいないんです」
私まで暗示にかかってしまった!?
それでもどうにか最後まで読むことが出来ました^^;
中盤部分は読むのが苦行に!?
でも最後まで読んだらもう一度最初から読みたくなり
面白いと声を大にしては言えないけれど
不思議な魅力のある物語でした


「夜行」


「夜行」・・・森見登美彦 (小学館)

(内容)
私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。
十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、
長谷川さんは突然姿を消した。
十年ぶりに鞍馬に集まったのは、
おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。
夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った
不思議な体験を語り出す。
私たちは全員、岸田道生という画家が描いた
「夜行」という絵と出会っていた。
旅の夜の怪談に、青春小説、
ファンタジーの要素を織り込んだ最高傑作!
「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」


「夜行」

(2017年に読んだ本)
彼女はまだ、あの夜の中にいる。
この十年、僕らは誰ひとり
彼女を忘れられなかった。
~「帯紙」より~

森見登美彦ワールドを存分に楽しめました!
今までに読んだ森見さんの作品は
笑いのエッセンスが強い作品がほとんどだったので
本書で怪談ファンタジー初体験!?
白黒のオセロの駒のようなパラレルワールドに
迷い込んだような不思議な物語でした。
面白かったです。

私が読んだ森見作品の中では
『ペンギン・ハイウェイ』が一番でしたが
「夜行」が面白さで並びました!
…でも単独1位ではない…
どちらも甲乙つけがたく…^_^;


「夜は短し歩けよ乙女」


「夜は短し歩けよ乙女」・・・森見登美彦 (角川書店)


内容(「BOOK」データベースより)
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、
夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、
彼女の姿を追い求めた。
けれど先輩の想いに気づかない彼女は、
頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。
そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。
山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、
キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

夜は短し歩けよ乙女

(2014年に読んだ本)
森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」です。
第20回山本周五郎賞を受賞、2007年本屋大賞2位

昭和初期?いや大正時代の香りを醸し出している、
平成18年11月刊行の小説「夜は短し歩けよ乙女」
古都京都が舞台ということもありますが
登場人物の言い回し&文体もレトロなんですよ。
本作は、登場人物のキャラが面白い!
そして京都市内を散策している気分になれるのもいいですね。


「ペンギン・ハイウエイ」


「ペンギン・ハイウエイ」・・・森見登美彦 (角川書店)

(内容紹介)
小学4年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。
この事件に歯科医院のお姉さんが関わっていることを知ったぼくは、
その謎を研究することにした。

ペンギン・ハイウエイ

(2014年に読んだ本)
森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウエイ」日本SF大賞受賞!
表紙がすごく可愛くて手にした本です。
小学校4年生のボク・アオヤマ君の1人語りで物語は進んでいくので、
ほのぼのとしたストーリーなのかな?と思っていたら…とんでもない本でした!

何にでも興味をもち、探検&研究に毎日忙しいアオヤマ君。
そんなアオヤマ君の街に、ある日突然ペンギンが現れた。
…そこまではまだほのぼのでいいんです。
なんとそのペンギンを歯医者さんのお姉さんが
コーラの缶から生み出してしまう?
そこからアオヤマ君のペンギン研究が始まり
その上、クラスメイトのウチダ君、ハマモトさんと3人で
秘密の研究まで始めることに。

ウチダ君と死について語り合うシーンには唸らされ
ハマモトさんがアオヤマ君に抱きつくシーンではホロリとさせられました。
アオヤマ君のお姉さんへの気持ちを考えると切なくなったりで…。

ほのぼのとする本ではなかったけれど、
読み終えた後、心にほんわかとした温もりと。
ほんの少しだけ切なさが残りました。

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