「まどろむ夜のUFO」・・・角田光代 (幻冬舎)
(内容紹介)
二年ぶりに「私」が会った弟はUFOに夢中になる高校生だった。
魂のつながりを求め公園に集う彼の仲間や、几帳面すぎる私の同級生など
奇妙な人々との関わりを描いた野間文芸新人賞受賞作。
(2016年に読んだ本)
異次元の世界に魅かれる若人たちの幸福なコミューンを描く
新鋭女性作家による中編小説集。「帯紙」より
私のほんとうの居場所はどこにあるのだろう
私の知らない「彼女」にジャムを作り、いそいそ出かけていく高校生の弟・タカシ。
魂の前世を信じる、弟の怪しげな友人・恭一。
5日おきにデートする几帳面な同級生・サダカくん。
3人の奇妙な男に囲まれ、過ぎていく夏――。
心の底のリアルな感覚を描き共感を呼ぶ、角田光代の作品集。
とても浮遊感のある物語でした
つかみどころがなく不安定で
でも登場人物たちは
その中でいきいきと生きている
自由な彼らの生きざまは
世間一般からは少しずれているかも!?
でも、彼等にとってはそんなこと関係ない
自らの選んだ価値観の中で
仲間とコミューンを作り自由に過ごしている
それが幸せなのだと
私にはちょっとない感覚でしたが…^^;
物語として読む分には面白かったです。