本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

・角田光代

「まどろむ夜のUFO」


「まどろむ夜のUFO」・・・角田光代 (幻冬舎)

(内容紹介)
二年ぶりに「私」が会った弟はUFOに夢中になる高校生だった。
魂のつながりを求め公園に集う彼の仲間や、几帳面すぎる私の同級生など
奇妙な人々との関わりを描いた野間文芸新人賞受賞作。

「まどろむ夜のUFO」

(2016年に読んだ本)
異次元の世界に魅かれる若人たちの幸福なコミューンを描く
新鋭女性作家による中編小説集。「帯紙」より
私のほんとうの居場所はどこにあるのだろう
私の知らない「彼女」にジャムを作り、いそいそ出かけていく高校生の弟・タカシ。
魂の前世を信じる、弟の怪しげな友人・恭一。
5日おきにデートする几帳面な同級生・サダカくん。
3人の奇妙な男に囲まれ、過ぎていく夏――。
心の底のリアルな感覚を描き共感を呼ぶ、角田光代の作品集。


とても浮遊感のある物語でした
つかみどころがなく不安定で
でも登場人物たちは
その中でいきいきと生きている
自由な彼らの生きざまは
世間一般からは少しずれているかも!?
でも、彼等にとってはそんなこと関係ない
自らの選んだ価値観の中で
仲間とコミューンを作り自由に過ごしている
それが幸せなのだと
私にはちょっとない感覚でしたが…^^;
物語として読む分には面白かったです。


「坂の途中の家」


「坂の途中の家」・・・角田光代

内容(「BOOK」データベースより)
刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、
子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、
いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだった―。
社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と
“家族”であることの心と闇に迫る心理サスペンス。

「坂の途中の家」

(2016年に読んだ本)
本書「坂の途中の家」は、私としては珍しく!?
読み終えるまでにかなり時間がかかってしまい(約1週間)
…感情移入しすぎてしまい、読みながら辛く、時には息苦しくなり
どうしても次の頁を捲れない…!?
ホラーでは頁を捲るのが怖い!作品もありましたが
社会派サスペンスでここまで震撼させられるとは
角田光代、恐るべし!
角田さんの作品は好きなので、ついつい気軽に手に取ってしまいますが
読むのにはかなり覚悟が必要です(^^;)


「八日目の蝉」


「八日目の蝉」・・・角田光代 (中央公論新社)

内容(「BOOK」データベースより)
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。
東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。
偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。
心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。

八月の蝉

(「2009年の読書日記」より)
愛人の赤ん坊を衝動的に誘拐してしまった希和子
どう考えても希和子が悪い人ですよね・・・
本書を読みながら希和子と薫を応援している自分がいる
愛人の秋山の妻が希和子に投げかけた言葉が許せない。
もちろん秋山の優柔不断さが招いたこと
そんな男の愛人だった希和子も悪いのだけれど・・・。

一番の被害者は薫(恵理菜)ですが。

「対岸の彼女」


「対岸の彼女」・・・角田光代 (文藝春秋)

内容(「BOOK」データベースより)
専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、
ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。
結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、
なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。
多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。
第132回直木賞受賞作。

対岸の彼女

(「2009年の読書日記」より)
おとなになったら、友達をつくるのはとたんにむずかしくなる。
働いている女が、子どもを育てている女となかよくなったり
家事に追われている女が、まだ恋愛をしている女の悩みを聞いたりするのはむずかしい。
高校生のころはかんたんだった。いっしょに学校を出て、甘いものを食べて
いつかわからない将来の話をしているだけで満たされた。
けれど私は思うのだ。あのころのような、全身で信じられる女友達が必要なのは
大人になった今なのに、と。

すごく共感できる部分と、?の部分がある物語でしたが
とても読みやすく面白かったです。


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