「ペッパーズ・ゴースト」・・・伊坂幸太郎 (朝日新聞出版)
(内容)
少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。 生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。 伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集大成!
未来を観て、人生を取り戻す
ある不思議な力を持つ中学教師の檀。
サークルとよばれるグループと檀先生が交差し、世界は変転を始める。
中学国語教師の檀にはある条件下で他人の明日が少しだけ観える特殊能力があった。
彼は生徒から、奇妙なコンビが暴れ回る小説原稿を渡される。
小説の二人組「ネコジハンター」とは一体何なのか。
父の言葉、悲観と楽観、猫と野球・・・
、未来と過去は絡まり、物語は加速していく。
小説を読む楽しさ、面白さに満ちながらうつむく人に前を向かせてくれる伊坂小説の決定版!
作家生活20周年超の集大成となる、一大エンターテイメント長編!
〜『帯紙』より〜
正しく、伊坂ワールド全開のエンターテイメント長編でした!久々に伊坂作品を読みましたが、個性的な登場人物に魅せられ、特にアメショーとロシアンブルーのやり取りが面白かった(やっていることは怖いけど…)
ニーチェの『永遠回帰』に影響を受けたサークルメンバーが起こす事件に檀先生が巻き込まれ、そこにネコジハンターのアメショーとロシアンブルーの二人まで絡んてきて物語はジェットコースターのように目まぐるしく展開していく!
ただ不藤鞠子の書いた小説は何だったのか?疑問が残り…全てが小説内の物語だったのかな?