本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

・万城目学

「バベル九朔」


「バベル九朔」・・・万城目学 (角川書店)

(内容紹介)
作家志望の「夢」を抱き、 雑居ビル「バベル九朔」の管理人を務めている俺の前に、
ある日、全身黒ずくめの「カラス女」が現われ問うてきた……
「扉は、どこ? バベルは壊れかけている」。
巨大ネズミの徘徊、空き巣事件発生、店子の家賃滞納、小説新人賞への挑戦――
心が安まる暇もない俺がうっかり触れた一枚の絵。
その瞬間、俺はなぜか湖で溺れていた。
そこで出会った見知らぬ少女から、「鍵」を受け取った俺の前に出現したのは
――雲をも貫く、巨大な塔だった。


バベル九朔

(2016年に読んだ本)
俺を追ってくるのは、夢か? カラスか?
作家志望の雑居ビル管理人が巻き込まれた、世界の一大事とは――。

万城目さんの作品はほとんど読んでいて(小説は全て)
でも本書は今ひとつ消化不良というのか…私には難解でしたね
めずらしく映像も浮かんでこなかった(^^;)
今までの万城目さんの小説は、例外なく読みながら映像が浮かんできたので…
私としては少々物足りなさを感じた作品でした。


「とっぴんぱらりんの風太郎」


「とっぴんぱらりんの風太郎」・・・万城目学 (文藝春秋)

内容(「BOOK」データベースより)
天下は豊臣から徳川へ―。
重なりあった不運の末に、あえなく伊賀を追い出され、
京(みやこ)でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。
その人生は、1個のひょうたんとの出会いを経て、奇妙な方向へ転がっていく。
やがて迫る、ふたたびの戦乱の気配。だましだまされ、斬っては斬られ、
燃えさかる天守閣を目指す風太郎の前に現れたものとは?

「とっぴんぱらりんの風太郎」

(2015年に読んだ本)
万城目学さんの「とっぴんぱらりんの風太郎」万城目さん初の時代小説、
746頁というかなりの長編でしたが時代劇を描いても万城目ワールド全開で、
設定がとにかく面白く一気に読み進めることができました。
主人公の風太郎は今でいうニート?
仲間の策略に嵌り、伊賀を追放されてしまった仕事がないニート忍者で、
やっと落ち着いた先で、なんとひょうたんに振り回されるという人のいいぼんくら忍者。
登場人物が一癖も二癖もあるのですが、とても魅力的に描かれているので
物語の後半、大阪夏の陣の場面では、祈るような気持で頁を捲りました。


「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」


「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」・・・万城目学 (角川書店)

(内容紹介)
元気な小学一年生かのこちゃんの活躍。
気高いアカトラの猫、マドレーヌ夫人の冒険。
誰もが通り過ぎた日々が輝きとともに蘇り、やがて静かな余韻が心に染みわたる。
奇想天外×静かな感動=万城目ワールドの進化!!

かのこちゃんとマドレーヌ夫人

(2015年に読んだ本)
かのこちゃんは小学1年生の女の子。
玄三郎はかのこちゃんの家の年老いた柴犬。
マドレーヌ夫人は外国語を話せるアカトラの猫。
ゲリラ豪雨が襲ったある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃げこんできて…。
元気なかのこちゃんの活躍、気高いマドレーヌ夫人の冒険、
この世の不思議、うれしい出会い、いつか訪れる別れ。
誰もが通り過ぎた日々が、キラキラした輝きとともに蘇り、
やがて静かな余韻が心の奥底に染みわたる。

奇想天外な発想は、相変わらずの万城目節でしたが
ほのぼの感のある本作は、いつもの作品と違い
読み終えた後の優しい余韻にホンワカさせられました。


「ザ・万歩計」


「ザ・万歩計」・・・万城目学 (文春文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
少年時代に大阪で阿呆の薫陶を受け、大学時代に自分探しの旅先で全財産を失い、
はては作家目指して単身東京へ。
ホルモーでついに無職を脱するも「御器齧り」に苛まれ、
噛みまくるラジオに執筆を阻まれ、謎の名曲を夢想する日常は相変わらず。
そのすべてを飄々と綴った初エッセイ集。
文庫版あとがき「その後の万歩計」を収録。

「ザ・万歩計」

(2015年に読んだ本)
『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』等奇想天外な物語を世に送り出し続けている
万城目学さんの初エッセイ。
電車で読めないくらい(笑いを堪えるのが大変^_^;)面白いエッセイでした。
『御器齧り戦記』は、心底可笑しいのですが御器齧り参上のシーンを想像すると!?
万城目さんお気の毒に…アーメン
『渡辺篤ごっこ』での「おおお、フェルメールの明りが」の渡辺さんの言葉に感動!
時系列、内容もバラバラですが、万城目ワールドしっかりと楽しめました(^_^)v


「偉大なる、しゅららぼん」


「偉大なる、しゅららぼん」・・・万城目学 (集英社)

内容(「BOOK」データベースより)
高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。
本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の
“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。
実は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。
日出家のライバルで、同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海と、涼介、淡十郎が
同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる…!

偉大なる、しゅららぽん

(「2012年の読書日記」より)
日本有数のパワースポットでもある“琵琶湖”で、
代々不思議な力を伝承してきた者たちによる戦いが始まる。
摩訶不思議エンターテインメント。 
万城目ワールドを存分に楽しませてもらえました。

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  • 「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」
  • 「十角館の殺人 新装改訂版」
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  • 「あきない世傳 契り橋(特別巻 上)」
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