本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

・森博嗣

「幻惑の死と使途」


「幻惑の死と使途」・・・森博嗣 (講談社)

(内容)
「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」
いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が
衆人環視のショーの最中に殺された。しかも遺体は、霊柩車から消失。
これは匠幻最後の脱出か?
幾重にも重なる謎に秘められた真実を犀川・西之園の理系師弟が解明する。

「幻惑の死と使途」

(2018年に読んだ本)
死者が衆人環視の密室から
「大脱出」した!?
多すぎる観客と手品師が織りなす殺人事件
~『帯紙』より

本書「幻惑の死と使途」はSMシリーズの第6作です。

衆人環視という、ある意味密室劇!?
被害者がマジシャンなのでトリックどうなっているの?と
いろいろ考えながら読んでいましたが
こうきましたか!やられました!
分かってしまえば古典的なトリックですが
ちゃんと伏線も張られていたしね
でも私はまるで気づけませんでした…^_^;

犀川先生の思考で真賀田四季が出てきて
…何となくドキッとしました
一瞬しか会っていない四季が
いつも一緒にいる萌絵と比べるほど
犀川先生にとってその存在は重要なのかな?

萌絵といえば今回も?つっこみどころ満載でした
「それはないでしょ萌絵さん!」と
ダメだししながら読むのも楽しかったです(笑)
ところで萌絵のお友達はどうなったのかしら?
途中何気に触れていましたが
マジシャン事件で忙しいのでスルーされてしまった!?
それとも次回に持ち越し?




「四季・冬」


「四季・冬」・・・森博嗣 (講談社)

(内容)
「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」
四季はそう言った。
生も死も、時間という概念をも自らの中で解体し再構築し、
新たな価値を与える彼女。
超然とありつづけながら、成熟する天才の内面を、
ある殺人事件を通して描く。
作者の一つの到達点であり新たな作品世界の入口ともなる、
四部作完結編。


「四季・冬」

(2017年に読んだ本)
すべての時代を
すべての歴史を、彼女は
通り抜けた、あっという間に

四季シリーズの完結編「冬」
この作品はS&MとVシリーズを読んだ後でないと
難解すぎて!?楽しむことが出来ないかも?

謎かけのようなストーリー展開
時には散文のような表現もあり
一度読んだだけでは理解できず
もう一度最初に戻り読みなおそうかと思ったほど…
パラパラ捲っただけで、さすがに読みませんでしたが^_^;

犀川への四季の思いは?
萌絵への四季のこだわりは?
四季と瀬在丸紅子との関わりは?

「冬」は、過去だけではなく未来へも繋がっている!?

Wシリーズの『青白く輝く月を見たか? 』のみ読んだだけですが
ウォーカロンの登場で、四季『冬』がスタートラインなのかな?と
しばらくは未来へ続く四季を追いかけることになりそうです。



「四季・秋」


「四季・秋」・・・森博嗣 (講談社)

(内容)
妃真加島で再び起きた殺人事件。
その後、姿を消した四季を人は様々に噂した。
現場に居合わせた西之園萌絵は、
不在の四季の存在を、意識せずにはいられなかった…。
犀川助教授が読み解いたメッセージに導かれ、
二人は今一度、彼女との接触を試みる。
四季の知られざる一面を鮮やかに描く、感動の第三弾。

「四季・秋」

(2017年に読んだ本)
犀川助教授と西之園萌絵。
四季と再びの邂逅を試みる。
四季が残したメッセージは、何を示す?

物語は『すべてがFになる』の4年後からスタート
なのでS&Mシリーズの主要人物が登場し
その上、Vシリーズも結合したのかと思うほどの
豪華キャストですごく楽しめました。

四季本人の登場シーンは少なめでしたが
S&MとVシリーズを全巻読んだ方への
まるでご褒美?のような内容でした。
私はS&Mシリーズをまだ全部は読んでいないので
ご褒美半分頂けたかな?

本書での主人公は四季ではなく萌絵
萌絵がやっと犀川の母親にご挨拶に行く!?
私にとってもメインイベントでしたが
犀川が萌絵ひとりで行かせたのが少々残念
親子の再会を期待していたので…
でも今の犀川のイメージでは仕方ないかな…と

さまざまな要素で楽しませてもらえる森作品ですが
S&Mシリーズ全巻を読み終えていないのに
『すべてがFになる』をまた読みたくなってしまった…^^;


「四季・夏」


「四季・夏」・・・森博嗣 (講談社)

(内容)
十三歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、
MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。
青い瞳に知性を湛えた美しい少女に成長した彼女は、
叔父・新藤清二と出掛けた遊園地で何者かに誘拐される。
彼女が望んだもの、望んだこととは?
孤島の研究所で起こった殺人事件の真相が明かされる第二弾。

四季 夏

(2017年に読んだ本)
四季、13歳。
あの夏、あの島で何が起こったのか?
孤島の事件、その真相を描く「四季」4部作、第2弾。

『すべてがFになる』を先に読んでいたので
本書の衝撃的な結末はすでに知っていました。
なので衝撃的なエピソードよりも
どちらかと言うと瀬在丸紅子の登場が気になる!?

四季シリーズでは
SMシリーズやVシリーズの面々があちらこちらに登場しており
抜けていたパズルを組み立てているような気分になれ
かなり楽しませてもらえました(^^)

大きくなったへっ君はお父さんと住んでいるようだな!?とか
一人になってしまって紅子は寂しくないのかな?とか
各務亜樹良と保呂草潤平の関係は?とか
四季以外の登場人物でもかなり楽しめました(^_-)-☆


「封印再度」


「封印再度」・・・森博嗣 (講談社)

(内容)
50年前、日本画家・香山風采は息子・林水に
家宝「天地の瓢」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。
不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は、
現在にいたるまで誰にも解かれていない。
そして今度は、林水が死体となって発見された。
二つの死と家宝の謎に人気の犀川・西之園コンビが迫る。

「封印再度」

(2017年に読んだ本)
不可解な死と家宝の関係は?
「天地の瓢」「無我の匣」。
香山家に伝わる2つの宝と死の秘密とは

本書は、S&Mシリーズの第5作です。

「封印再度」を読んだ後の感想というのか…
エイプリルフールのエピソードのインパクトが強すぎ!?
毎回そうですが、今回は特に
犀川先生、萌絵に振り回されっぱなしでしたね
犀川と萌絵のその後がとても気になります。

今回は自然現象での密室のトリック!?
そして「天地の瓢」と「無我の匣」の謎解きも
無理やりなところが逆に面白かったです
そんなのあり?って思ったけれど
森ワールドなので許容範囲ということで(^_^)v


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