本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

・中村文則

「教団X」


「教団X」・・・中村文則

(内容紹介)
ふたつの対立軸に揺れる現代日本の虚無と諦観、
危機意識をスリリングに描く圧巻の大ベストセラー!

突然自分の前から姿を消した女性を探し、楢崎が辿り着いたのは、
奇妙な老人を中心とした宗教団体、そして彼らと敵対する、
性の解放を謳う謎のカルト教団だった。
二人のカリスマの間で蠢く、悦楽と革命への誘惑。
四人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国の根幹を揺さぶり始める。
神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、そして光とは何か。

宗教、セックス、テロ、貧困。今の世界を丸ごと詰め込んだ極限の人間ドラマ!
この小説には、今の私たちをとりまく全ての“不穏"と“希望"がある。

テレビ番組で多くの読書芸人にも絶賛された著者の最長にして圧倒的最高傑作。

「教団X」

(2016年に読んだ本)
『運命』に翻弄される4人の男女。いま、物語は極限まで加速する。

最後まで読んだのは正解でしたが、私の好きなジャンルではなかったです。
宗教(カルト)、粒子論
、エロ、政治、テロ etc…
内容は確かに凄まじい…
カルトではオオムを思い出し、エロはまるで映画『カリギュラ』?
テロや政治では、大国や武器商人の暗躍など
今世界中で起きていることを連想させる
それが長い物語を読み切るスパイスに!?
興味深い本ではあるけれど、読後感は良くなかった。
何か矛盾した感想ですが…。



「土の中の子供」


「土の中の子供」・・・中村文則 (新潮社)

(内容紹介)
27歳のタクシードライバーをいまも脅かすのは、
親に捨てられ、孤児として日常的に虐待された日々の記憶。
理不尽に引きこまれる被虐体験に、生との健全な距離を見失った「私」は、
自身の半生を呪い持てあましながらも、
暴力に乱された精神の暗部にかすかな生の核心をさぐる。
人間の業と希望を正面から追求し、賞賛を集めた新世代の芥川賞受賞作。

土の中の子供

(「2007年の読書日記」より)
『僕は、土の中から生まれたんですよ』
幼少の頃のトラウマを抱えながら生きる主人公の言葉
生まれたと表現しているが、実際はそんな生易しいもんではない
地獄のような日々をどうにか生き抜くことが出来た
でもその過去を振り切ることが出来ずに
癒えることのない心の傷を抱えどうにか生きている・・・
暗く辛い物語でした。
トラウマを克服することは出来たのかしら!?
主人公が微かにでも救われた、そう信じたい・・・ですね。



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