「教団X」・・・中村文則
(内容紹介)
ふたつの対立軸に揺れる現代日本の虚無と諦観、
危機意識をスリリングに描く圧巻の大ベストセラー!
突然自分の前から姿を消した女性を探し、楢崎が辿り着いたのは、
奇妙な老人を中心とした宗教団体、そして彼らと敵対する、
性の解放を謳う謎のカルト教団だった。
二人のカリスマの間で蠢く、悦楽と革命への誘惑。
四人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国の根幹を揺さぶり始める。
神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、そして光とは何か。
宗教、セックス、テロ、貧困。今の世界を丸ごと詰め込んだ極限の人間ドラマ!
この小説には、今の私たちをとりまく全ての“不穏"と“希望"がある。
テレビ番組で多くの読書芸人にも絶賛された著者の最長にして圧倒的最高傑作。
(2016年に読んだ本)
『運命』に翻弄される4人の男女。いま、物語は極限まで加速する。
最後まで読んだのは正解でしたが、私の好きなジャンルではなかったです。
宗教(カルト)、粒子論、エロ、政治、テロ etc…
内容は確かに凄まじい…
カルトではオオムを思い出し、エロはまるで映画『カリギュラ』?
テロや政治では、大国や武器商人の暗躍など
今世界中で起きていることを連想させる
それが長い物語を読み切るスパイスに!?
興味深い本ではあるけれど、読後感は良くなかった。
何か矛盾した感想ですが…。