本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

・ル・グウィン

「ゲド戦記外伝」


「ゲド戦記外伝」・・・ル.グウィン (岩波書店)

内容(「BOOK」データベースより)
アースシーを鮮やかに照らしだす五つの物語
「カワウソ」「ダークローズとダイヤモンド」「地の骨」「湿原で」「トンボ」と、
詳細な解説を収める番外編。
ル=グウィンの構想した世界の全貌が見えてくる一冊。

ゲド戦記外伝

(「2006年の読書日記」より)
もう完結したので外伝はいいかな?と思っていましたが・・・
いえいえ、「ゲド戦記外伝」読んで正解でした!
読者に、本編の世界観をより深く理解してもらう為に外伝として出版したのかしら?

アースシー世界をあざやかに映す5つの物語
カワウソ/ダークローズとダイヤモンド/地の骨/湿原で/トンボ。
巻末に、ル=グウィン自身による詳しい解説。ゲド戦記、別巻。

ル=グウィン自身による解説は必見ですよ!



「ゲド戦記Ⅴアースシーの風」


「ゲド戦記Ⅴアースシーの風」・・・ル.グウィン (岩波書店)

内容(「BOOK」データベースより)
故郷の島で、妻テナー、幼い時から育てた養女テハヌーと共に静かに余生を楽しむゲド。
ふたたび竜が暴れ出し、緊張が高まるアースシー世界を救うのは誰か?

アースシーの風

(「2006年の読書日記」より)

作者自ら「最後の書」と名づけた第4巻『帰還』から10年。
アースシーの世界が、ふたたび動きはじめた!

かつての大賢人ゲドは、70歳になった。
妻のテナー、醜いやけどの顔をもつ養女テハヌーとともに、
故郷の島でひっそりと暮らすゲドのもとへ、
ハンノキという壷直しのまじない師が訪れた。
妻を亡くしたばかりのハンノキは悩みを打ち明ける。
夜毎の夢で、死の国の境から手を伸ばしてしきりに何かを訴える妻に、
ハンノキは言いしれぬ恐れを抱いていた。
一方、テナーとテハヌーは、最近また暴れだした竜をなだめるため、
レバンネン王に呼びだされてハブナーの王宮に赴く―。

やっと完結しましたね。
第5巻を読んで多少スッキリしました。
『帰還』で読むのを終えていたらモヤモヤだけが残ってしまったかも?
10年後にもう一度全巻を再読したいですね。
歳を重ねると見えてくるものも変わるでしょうから
どう変わるのかが楽しみです。
10年後を気長に待ちましょう!





「ゲド戦記 Ⅳ 帰還」


「ゲド戦記 Ⅳ 帰還」・・・ル.グウィン (岩波書店)

内容(「BOOK」データベースより)
ゴント島で一人暮らすテナーは、魔法の力を使い果たしたゲドと再会する。
大やけどを負った少女も加わった共同生活がはじまり、それぞれの過去がこだましあう。
やがて三人は、領主の館をめぐる陰謀に巻き込まれるが…。

帰還

(「2006年の読書日記」より)
「ゲド戦記Ⅳ帰還」は、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ巻とだいぶ趣が変わっています。
ファンタジーというよりもヒューマンドラマですね。

第3巻での冒険の後、アレンと別れたゲドは故郷のゴント島に戻ってくる。
魔法の力を使い果たしたゲドはテナー(アルハ)と再会する。
初老となり力を失ったゲド、寡婦となったテナー、火傷を負った少女テルー、の3人で暮らすことに。

老い、虐待、争いを正面から描いている本書は、もうYA向けではないですね。
3巻まで夢をもって読んでいた子どもたちに、この本が付きつけるテーマは
力を失くしても生きるためにはどうしたらいい?ですかね?
人の持つ醜さもこれでもかというほど描かれており、生きていく辛さ
人の世の非情さをも嫌というほど見せつけられる・・・。
ある意味凄い物語でした。



「ゲド戦記Ⅲさいはての島へ」


「ゲド戦記Ⅲさいはての島へ」・・・ル.グウィン (岩波書店)

内容(「BOOK」データベースより)
ゲドのもとに、ある国の王子が知らせをもってきた。
魔法の力が衰え、人々は無気力になり、死の訪れを待っているようだという。
いったい何者のしわざか。
ゲドと王子は敵を求めて旅立つが、その正体はわからない。
ゲドは覚悟を決める。

さいはての島へ

(「2006年の読書日記」より)
第2巻から時は過ぎて、第3巻でゲドは大賢人となっていた。
魔法使いの親分的存在に!
魔法の力が弱まっていくアースシー
大賢人ゲドはエンラッドの王のアレン王子に請われ
魔法衰亡の原因を突き止め、災いを取り除くため、アレンと共に南海域に向け旅にでる。

今までのファンタジー冒険ものであったなら、旅の先で見つけた難題を
大賢人ゲドの力で解決し、魔法の力を取り戻す展開に?という流れになりそうですが・・・
ゲド戦記ではすんなりとはいかないところにファンタジーだけどリアリティを感じました。


「ゲド戦記Ⅱこわれた腕環」


「ゲド戦記Ⅱこわれた腕環」・・・ル.グウィン (岩波書店)

内容(「BOOK」データベースより)
アースシー世界では、島々の間に争いが絶えない。
力みなぎるゲドは、平和をもたらすエレス・アクベの腕環を求めて旅し、
暗黒の地下迷宮で巫女の少女アルハと出会う。

こわれた腕環

(「2006年の読書日記」より)
第2巻の本書ではゲドは完全に脇役です。
「名なきもの」に仕える大巫女となった少女アルハ(テナ―)が主人公で
アルハがゲドと出会ったことで闇の世界から解放される過程が描かれている。

内容紹介で、対象は小学6年、中学生以上とありましたが
いえいえ大人でも十分に楽しめる物語です。
とても奥深い内容に、哲学書?とも感じさせるような本でした。


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