本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

・片山恭一

「満月の夜、モビイ・ディックが」


「満月の夜、モビイ・ディックが」・・・片山恭一 (小学館)

内容紹介
それでも、私を待っていてくれますか? 私を受け入れてくれますか?
地方の大学に通う鯉沼、心に闇を抱える恋人・香澄、不思議な友人・タケル。
3人はやがて何かに突き動かされるように旅にでかける――。

漫然とした日々を過ごす主人公の地方学生・鯉沼は、
ある日、大学内のイベントで、以前から気になっていた香澄と急速に仲を深める。
回りの人間に祝福の エールを贈りたくなるような、突如訪れた満ち足りた日々。  
しかし、そんな時間は長くは続かなかった。
香澄は、鯉沼が傾斜すればするほど、影のように、背景に遠のいていってしまう。
そして鯉沼は、次第に、香澄が 内面に抱えている闇に気づき始める。
それでも、どうすることもできない。
なにかから逃れるように、妙な友人・タケルの愛車、フォルクスワーゲン・ビートル に乗って
3人で当てのない旅に出るが、ついに旅先で香澄は命を絶とうとする。
月日が流れ、完全療養が必要になっていた香澄から長い長い手紙が届いた。

満月の夜、モビーディックが

(「2005年の読書日記」より)
装丁が綺麗で、タイトルもお洒落なのですが
内容が・・・どこにもありがちな物語で・・・
それはいいのですが、登場人物に感情移入が出来ず
それは勿体無かったかなと思いますね。
登場人物がもっと魅力的に描かれていたら
まるで違った印象になったのではと思います。


「世界の中心で愛をさけぶ」


「世界の中心で愛をさけぶ」・・・片山恭一 (小学館)

内容
主人公は朔太郎という名の、地方都市に住む高校2年生。
物語は、アキという名の同級生の恋人の死から始まる。
そして生前の彼女との思い出を回想するよう に、ふたりの出会い、放課後のデート、
恋人の墓から遺骨の一部を盗んだ祖父の哀しくユニークな話、
ふたりだけの無人島への旅、そして彼女の発病・入院、病 院からの脱出、
そして空港での彼女の死までのストーリーが語られ、
その中で朔太郎は自分の「生」の充足が、彼女との出会いから始まっていたことに気づく。
アキの死から十数年が経過した今も粉状になった彼女の遺骨の一部を
小さな硝子瓶に持ち続けていた朔太郎は、
新たな恋人とともにアキとの思い出が詰まった郷 里を訪ねる。
そして「アキの死」が残したものの大きさを感じながら、
ふたりがかつて一緒にいた郷里の学校のグラウンドで静かに骨を撒いた――。

世界の中心で愛をさけぶ

(「2005年の読書日記」より)
ドラマ、映画の両方を先に観たので内容は知っていたのですが
原作でどう描写されていたのか、特に朔太郎の心情とか知りたくて読みました。
・・・読まなくてもよかったかな?
ドラマや映画以上の心情表現の深さはあまり感じられず・・・。
ただ先入観なしで読んでいたら感じ方はまるで違っていたと思いますが。

なので(先入観なしで)片山さんの他の作品も読んでみたいですね。



ギャラリー
  • 「本の力 私の絵本制作秘話」
  • 「デフ・ヴォイス」
  • 「ペッパーズ・ゴースト」
  • 「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」
  • 「十角館の殺人 新装改訂版」
  • 「歪笑小説」
  • 「家事か地獄か」
  • 「あきない世傳 契り橋(特別巻 上)」
  • 「あきない世傳 契り橋(特別巻 上)」
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