「満月の夜、モビイ・ディックが」・・・片山恭一 (小学館)
内容紹介
それでも、私を待っていてくれますか? 私を受け入れてくれますか?
地方の大学に通う鯉沼、心に闇を抱える恋人・香澄、不思議な友人・タケル。
3人はやがて何かに突き動かされるように旅にでかける――。
漫然とした日々を過ごす主人公の地方学生・鯉沼は、
ある日、大学内のイベントで、以前から気になっていた香澄と急速に仲を深める。
回りの人間に祝福の エールを贈りたくなるような、突如訪れた満ち足りた日々。
しかし、そんな時間は長くは続かなかった。
香澄は、鯉沼が傾斜すればするほど、影のように、背景に遠のいていってしまう。
そして鯉沼は、次第に、香澄が 内面に抱えている闇に気づき始める。
それでも、どうすることもできない。
なにかから逃れるように、妙な友人・タケルの愛車、フォルクスワーゲン・ビートル に乗って
3人で当てのない旅に出るが、ついに旅先で香澄は命を絶とうとする。
月日が流れ、完全療養が必要になっていた香澄から長い長い手紙が届いた。
(「2005年の読書日記」より)
装丁が綺麗で、タイトルもお洒落なのですが
内容が・・・どこにもありがちな物語で・・・
それはいいのですが、登場人物に感情移入が出来ず
それは勿体無かったかなと思いますね。
登場人物がもっと魅力的に描かれていたら
まるで違った印象になったのではと思います。