「花のレクイエム」・・・辻邦生(著)、山本容子(銅版画) (新潮社)

内容(「BOOK」データベースより)
憧れの年上の人が鋏で切ってくれた山茶花(一月)。
難民の少女が希望のしるしとしたライラック(四月)。
放浪癖のある兄が好きだった向日葵(八月)、
明治 維新のとき自害した女の前で咲き乱れていた萩(十月)…。
十二ヶ月の季節の花に導かれて生み出された辻邦生の短い物語十二編。
そして、そのひとつひとつに 添えられた山本容子の美しい銅版画。
文学と絵画が深く共鳴しあう、小説の宝石箱。

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(「2002年の読書日記」より)
季節の花に導かれて生み出された12の短い物語と銅版画。
静謐な雰囲気を醸し出し、そのうえお洒落で
挿絵の銅版画も美しい贅沢な本でした。