本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

・江國香織

「号泣する準備はできていた」


「号泣する準備はできていた」・・・江國香織 (新潮社)

(内容紹介)
 満ち足りていたはずの恋に少しずつ影が差す様を描いた表題作「号泣する準備はできていた」
妻のある男性との濃密な関係がずれはじめる一夜をつづった「そこなう」など
当たり前にそばにあるものが静かに崩壊していく過程を、
江國は見慣れた風景の中に表現してみせる。
また、若かりしころの自分と知人の娘の姿を重ねた「前進、もしくは前進のように思われるもの」や
17歳のときの不器用なデートの思い出を振り返る「じゃこじゃこのビスケット」では、
遠い記憶をたどることによって、年を重ねることの切なさを漂わせる。

号泣する準備はできていた

(「2010年の読書日記」より)
直木賞受賞作なので読みましたが…
短編集だからなのか、今ひとつ物語の世界に入り込めず
なので本書を読みながら号泣はできませんでした。



「すいかの匂い」


「すいかの匂い」・・・江國香織 (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。
つい今しがたのことみたいに―
バニラアイスの木べらの味、ビニールプールのへりの感触、
おはじきのたてる音、そしてすいかの匂い。
無防備に出遭ってしまい、心に織りこまれてしまった事ども。
おかげで困惑と痛みと自分の邪気を知り、私ひとりで、これは秘密、と思い決めた。
11人の少女の、かけがえのない夏の記憶の物語。

すいかの匂い

(「2007年の読書日記」より)
誰の心の中にも潜んでいる?
隠された心の短編集?
もっと夏らしい爽やかな物語だと思い読みましたが
ヒヤっとさせられる心理描写が面白かったです。



「なつのひかり」


「なつのひかり」・・・江國香織 (集英社)

内容(「BOOK」データベースより)
「私」は来週21歳。ウェイトレスとバーの歌手という、2つのアルバイトをしている。
「年齢こそ三つちがうが双生児のような」兄がいて、
兄には、美しい妻 と幼い娘、そして50代の愛人がいる…。
ある朝、逃げたやどかりを捜して隣の男の子がやって来たときから、
奇妙な夏の日々が始まった―。
私と兄をめぐっ て、現実と幻想が交錯、不思議な物語が紡がれて行く。
シュールな切なさと、失われた幸福感に満ちた秀作。

なつのひかり

(「2002年の読書日記」より)
“わたしの名前は栞。
 部屋に迷いこんできた「やどかり」を追って
 隣の少年が訪れてきたころから奇妙な物語の扉が開かれた。”




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  • 「あきない世傳 契り橋(特別巻 上)」
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