「号泣する準備はできていた」・・・江國香織 (新潮社)
(内容紹介)
満ち足りていたはずの恋に少しずつ影が差す様を描いた表題作「号泣する準備はできていた」
妻のある男性との濃密な関係がずれはじめる一夜をつづった「そこなう」など
当たり前にそばにあるものが静かに崩壊していく過程を、
江國は見慣れた風景の中に表現してみせる。
また、若かりしころの自分と知人の娘の姿を重ねた「前進、もしくは前進のように思われるもの」や
17歳のときの不器用なデートの思い出を振り返る「じゃこじゃこのビスケット」では、
遠い記憶をたどることによって、年を重ねることの切なさを漂わせる。
(「2010年の読書日記」より)
直木賞受賞作なので読みましたが…
短編集だからなのか、今ひとつ物語の世界に入り込めず
なので本書を読みながら号泣はできませんでした。