「木を植えた男」
 ・・・ジャン・ジオノ:作 フレデリック・バック:絵 寺岡襄:翻訳(あすなろ書房)

(1987年に映画化)
フランスの山岳地帯を旅する若者が出会った男の30年にも及ぶ行動を通して、
人間の創造力の偉大さと環境問題をテーマにして描いた
87年アカデミー短編賞(アニメ部門)受賞作。

人里離れた荒野に住む初老の羊飼いブヒエ。
彼は荒れ果てた大地にたった一人で木を植え続けていた。
目的など多くを語らない彼の信念を貫くその行動は、
二つの大きな戦争の間も続き、
中年になった若者が再びその地を訪れた時、
不毛の大地はまさに楽園に変身していたのだった……。


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(「1998年3月4日の読書日記」より)
1913年のこと。
人知れず、荒れ地に木を植え続ける男の話。
何十年に亘り男の植えた木が、荒野を森に変え
実り豊かな土地に変えた。
それを見た公の人々は、自然に木が育ったことを視察に来るが
誰も男の存在に気付かない…
それを知っている若者は、彼の友人である公の人に
男が木を植え続けた話をする。
一人の男が、長い年月をかけやり遂げた壮大な仕事。
でも、男は静かに、何も語らず、木を植え続ける。

ストーリーもさることながら
絵が美しく素晴らしい。
アニメも感動した。