「金子 みすゞ童話集」・・・金子 みすゞ (角川春樹事務所)

内容(「BOOK」データベースより)
「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ」(「星とたんぽぽ」)。
大正末期、彗星のごとく登場し、
悲運の果てに若くして命を絶った天才童謡詩人・金子みすヾ。
彼女は子どもたちの無垢な世界や、
自然や宇宙の成り立ちをやさしい詩の言葉に託し、
大切な心のありかを歌った。
いま、歴史の闇に散逸した幻の名詩が再び発掘者の手でテーマ別に編まれた。
殺伐たる時代の中で、もう一度目に見えぬ「やさしさ」や「心」を見つめ直すために。


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(「2002年の読書日記」より)
上の雪 さむかろな つめたい月がさしていて
下の雪 重かろな 何百人ものせていて
中の雪 さみしかろな 空も地面もみえないで

みすゞコスモス
≪見えぬけれどもあるんだよ・見えぬものでもあるんだよ≫
心にずしんときます。