「歪笑小説」・・・東野圭吾 (集英社文庫)
(内容)
禁断の小説業界舞台裏を描く、東野笑劇場!
新米編集者が初接待ゴルフで知った、「伝説の編集者」の仕事ぶり。
自作のドラマ化に舞い上がる作家。
担当編集者に恋心を抱く小説家…
小説業界をネタに、ブラックな笑いで贈る連作小説集。
「伝説の男」新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。
「夢の映像化」自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。
「序の口」出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…
「罪な女」確かに美奈ちゃん罪な女です…でも熱海の思い込みも負けていないよね(笑)
「最終候補」リストラ瀬戸際の石橋は小説家を目指し文学賞に応募するが…
「小説誌」中学生にコテンパンに言い負かさる?青山ついにキレた(笑)
「天敵」須和元子の主演女優賞ものの演技に編集者小堺まんまと騙された?
「文学賞創設」何のための文学賞創設だったの?と心配したけど…巻末の広告を見てニマリ(笑)
「ミステリー特集」ミステリー特集のお陰で熱海圭介に本格ミステリーの依頼が舞い込むが…熱海先生大丈夫?
「引退発表」寒川心五郎の引退会見のはずが…コチラも巻末の広告でニマリの口でした(笑)
「戦略」全然戦略になっていないが…獅子取編集長の戦略?さすがですね(笑)
「職業、小説家」元子の両親に挨拶に行く、唐傘ザンゲ職業、小説家、ガンバレ!元子の父キャラが良かった〜
巻末広告、この広告いいですね〜♡
俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。
ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。
出版業界の裏側をブラックユーモアを交えながらもしっかりと笑いが取れる物語12編で描いた短編集。ラストでは笑いだけではなく(小説家の皆様への)救いの広告が!
その広告を見ただけで続きの物語が浮かんで来ました(笑)
とても面白かったです。