本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

【は行の作家】

「歪笑小説」


「歪笑小説」・・・東野圭吾 (集英社文庫)

(内容)
禁断の小説業界舞台裏を描く、東野笑劇場!
新米編集者が初接待ゴルフで知った、「伝説の編集者」の仕事ぶり。
自作のドラマ化に舞い上がる作家。
担当編集者に恋心を抱く小説家…
小説業界をネタに、ブラックな笑いで贈る連作小説集。

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「伝説の男」新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。
「夢の映像化」自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。
「序の口」出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…
「罪な女」確かに美奈ちゃん罪な女です…でも熱海の思い込みも負けていないよね(笑)
「最終候補」リストラ瀬戸際の石橋は小説家を目指し文学賞に応募するが…
「小説誌」中学生にコテンパンに言い負かさる?青山ついにキレた(笑)
「天敵」須和元子の主演女優賞ものの演技に編集者小堺まんまと騙された?
「文学賞創設」何のための文学賞創設だったの?と心配したけど…巻末の広告を見てニマリ(笑)
「ミステリー特集」ミステリー特集のお陰で熱海圭介に本格ミステリーの依頼が舞い込むが…熱海先生大丈夫?
「引退発表」寒川心五郎の引退会見のはずが…コチラも巻末の広告でニマリの口でした(笑)
「戦略」全然戦略になっていないが…獅子取編集長の戦略?さすがですね(笑)
「職業、小説家」元子の両親に挨拶に行く、唐傘ザンゲ職業、小説家、ガンバレ!元子の父キャラが良かった〜
巻末広告、この広告いいですね〜♡

俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。
ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

出版業界の裏側をブラックユーモアを交えながらもしっかりと笑いが取れる物語12編で描いた短編集。ラストでは笑いだけではなく(小説家の皆様への)救いの広告が!
その広告を見ただけで続きの物語が浮かんで来ました(笑)
とても面白かったです。

「アイビー・ハウス」


「アイビー・ハウス」・・・原田ひ香 (講談社文庫)

(内容)
友人夫婦とのシェアハウス。
「たまる」のは、お金?ストレス?
《シェアハウス=究極の節約術!?》
 住居費の支出がなくなれば、あくせく働かなくていい―。
人生を楽しむため、中古の二世帯住宅を共同購入した2組の夫婦。
 蔦がからまる赤レンガの家を「アイビー・ハウス」と名づけた4人は、 マイペースな同居生活を送っていた。
だが、「篠崎さんの奥さん」を訪ねてきた謎の若い女の出現で、 穏やかな日々は変化し始め……。


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本書「アイビー・ハウス」には共感できる箇所がほとんどなかった(笑)
まずは二組の夫婦のシェアハウスからして"絶対無理!"身内ならともかく赤の他人とはホント無理だわーと、つっ込みをいれながら頁を捲りました。
背表紙にある言葉『幸せは、シェアできるの?』他の手段ならできるかも?ですかね

「図書館のお夜食」


「図書館のお夜食」・・・原田ひ香 (ポプラ社)

(内容)
東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時〜12時までで、そして亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館だった。乙葉は「夜の図書館」で予想外の事件に遭遇しながら、「働くこと」について考えていく。

 図書館のお夜食

「三千円の使いかた」「ランチ酒」の原田ひ香が描く、
本×ご飯×仕事を味わう、心に染みる長編小説。
すべてをさらけださなくてもいい。

秘密を抱え、本に翻弄され
今日も美味しいご飯に癒やされる

ちょうどよい距離感で、
美味しいご飯を食べながら、
語り合いたい夜がある。
~『帯紙』&『出版社』より~

とても面白かったです!
原田ひ香さんの本は(今までに読んだ本も含め)ひと味違う(隠し味?)面白さで優しく包み込んでくれます。読後の余韻まで楽しむことのできるステキな物語
本書の謎の人物の正体は?私すぐに分かってしまいましたが・・・でも大富豪エピソードには、良い意味での笑いも含め、正しく!夢物語でしたね。

「まずはこれ食べて」


「まずはこれ食べて」・・・原田ひ香 (双葉文庫)

(内容)
アラサーの池内胡雪は、大学の友人たちと起業したベンチャー企業で働き、多忙な毎日を送っている。不規則な生活のせいで食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。そんな状況を改善しようと、社長の提案で会社に家政婦を雇うことに。やってきた家政婦の筧みのりは、無愛想だが完璧な家事を行い、いつも心がほっとする料理を振る舞ってくれる。筧の食事を通じて、胡雪たち社員はだんだんと自分の生活を見つめ直すが…。人生の酸いも甘いもとことん味わう滋味溢れる連作短編集。

「まずはこれ食べて」

『池内胡雪は多忙なベンチャー企業で働く三十歳。不規則な生活で食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。そんな状況を改善しようと、社長は会社に家政婦を雇うことに。やってきた家政婦の筧みのりは無愛想だったが、いつも心がほっとするご飯を作ってくれて――。現代社会の疲れを癒す、美味しい連作短編集。』(出版社内容情報より)

疲れた心と体にじわっと沁みる最高の癒やしごはん!
~『帯紙』より~

読み始めの印象からは想像も出来ないエンディングにビックリさせられましたが、思いの他?爽やかな読後感ではありました。柿枝のような人物に出会っことはないが、実際にもいる?こういう身勝手な自己中のトラブルメーカー、本人はわざと掻き乱しているからホント迷惑な奴ですね。
本書の一番は料理!筧みのりが作る料理の描写がどれも本当に美味しそうで、桃田がキャンプで作っていた筧直伝の辛ラーメンを実際に作ってみようかな?忘れないようにレシピ書き写します(笑)
前に読んだ『古本食道』も面白かったけど、本書「まずはこれ食べて」もとても面白かったです。


「古本食堂」


「古本食堂」・・・原田ひ香 (ハルキ文庫)

(内容)
かけがえのない人生と愛しい物語が出会う! 神保町の小さな古書店が舞台の絶品グルメ×優しい人間ドラマ。 大ベストセラー『三千円の使いかた』『ランチ酒』の著者による熱望の長篇小説。 美希喜は、国文科の学生。本が好きだという想いだけは強いものの、進路に悩んでいた。そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが、独身のまま急逝した。大叔父の妹・珊瑚さんが上京して、そのお店を継ぐことに。滋郎さんの元に通っていた美希喜は、いつのまにか珊瑚さんのお手伝いをするようになり……。カレーや中華やお鮨など、神保町の美味しい食と心温まる人情と本の魅力が一杯つまった幸せな物語。

 古本食堂

原田ひ香さんの著書を初めて読みましたが
『とても面白かったです!!』ステキな物語でした~♡

本書を読んだ後古本屋めぐりをしたくなりました
でも私が行きつけにしていた古本屋さんは全店閉店しており(T_T)
今はもっぱらB・・・K〇〇を利用しています^^;
図書館にもお世話になっていますが
本書は友人Tさんからお借りして読みました
最近私が読んでいる本はほとんどTさんからお借りした本なんです
Tさんお薦めの本はどれもとても面白くて
本書も楽しませてもらえました(^_^)v

最近私が購入した本は西洋占星学の専門書
(値段が高く他の本まで手が出ない^^;)
なのでTさんに感謝m(_ _)m

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