「鬼九郎五結鬼灯 舫鬼九郎3」・・・高橋克彦 (文春文庫)
(内容)
鬼九郎とその仲間たちを様々な怪異が襲う。幡随院長兵衛が巧妙に仕掛けられた罠に落ち、殺しの濡れ衣を着せられる「長兵衛獄門首」、高尾太夫を悩ませる鼠に顔を食い荒らされた遊女の亡霊譚「怪談高尾」、九郎に刺客が迫り、ついにその出生の秘密が明かされる「九郎非常剣」など、血わき肉おどる五篇。絶好調のシリーズ第3弾!
私には、生きる意味がない
この世界で一番孤独な男
九郎の出生の秘密がついに明される!
〜『帯紙』より〜
「長兵衛獄門首」では下手人に仕立てられた長兵衛の話。
「女難徳兵衛」は市郎兵衛の娘に惚れられた徳兵衛の話。
「怪談高尾」は高尾の持つ壺に幽霊を装い近づくものが…何故?
「重ね十兵衛」は柳生の者や白柄組の旗本が次々と斬殺されてついに十兵衛にまで迫ってくる!?
「九郎非情剣」は九郎の出自が明らかにされる。京から50人もの刺客がやってきた九郎の命を狙う。後水尾院と家光の妹・東福門院との間には闇に封じられた皇子が、皇室に徳川の血を残すわけにはいかないと・・・なんとも身勝手な話
長兵衛、徳兵衛、高尾、十兵衛、九郎と5人それぞれがメインとなる5篇を収録した短編集。九郎の謎への回答をもらえたような第3弾でした。
5編とも面白かったです(^o^)