「半島を出よ」・・・村上龍 (講談社)
「半島を出よ(上)」
内容紹介
北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、
2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。
彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。
「半島を出よ(下)」
内容(「BOOK」データベースより)
さらなるテロの危険に日本政府は福岡を封鎖する。
いまや九州は反乱軍の占領下となった。
逮捕、拷問、粛清、裏切り、白昼の銃撃戦、被占領者の苦悩と危険な恋―。
絶望と希望が交錯する中、若者たちの決死の抵抗が始まる。
現実を凌駕する想像力と、緻密な描写で迫る聖戦のすべて。
各紙誌で絶賛を浴びた、野間文芸賞、毎日出版文化賞受賞作品。
(「2011年の読書日記」より)
村上龍さんの「半島を出よ」上下巻一気読みでした。
本書を読み終えた最初の感想は、“凄い!!”
そして、“なんというリアリズム” と “恐怖” だった。
本書は、北朝鮮のテロリストに占拠される、福岡を描いているのだが
実際に起きてしまったらどうする!?
シュミレーションを観ているような感覚に陥り
政府の対応は正しくこうなる?と感じさせられる箇所が多々あった。
そこに「イシハラグループはいるのか!?」
…きっといない…!
福岡が旧ドイツの分断されたベルリンのようになる…
想像するだけでも怖い物語でした。
フィクションでよかった~(ほっ)