本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

・鳥山敏子

「みんなが孫悟空」

「みんなが孫悟空 子どもたちの“死と再生”の物語」
            ・・・鳥山敏子 (太郎次郎社)

内容
ふつうの子どもたちがからだに閉じこめた闇はふかい。
劇”孫悟空”製作上演のプロセスで子どもたちのからだに浮かびあがった
孤独、苦悩、歪み、哀しさ……。
私たちは、自分のこととしてどう受けとめ解決できるのか。
子どもたちは、劇づくりのなかで再生へ向かう。


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目次
1 「孫悟空」へ(「孫悟空」に向かって;「孫悟空」上演へ;子どものなかの闇の深さ)
2 現代の孫悟空たち(いじめたいからだ;ひとの眼を気にするからだ;忙しい、受け身のからだ;
  “できない”と言えないからだ;声をききわけるからだ;嘘をつけないからだ;
  みんなを支えるからだ;歌い、怒るからだ;拒否できないからだ;バシッと立つからだ)
3 孫悟空たちの争い(からだに沈澱する暗いエネルギー;明るみにさらされた陰湿な対立;
  孤立し、いじめられる優等生;争いあうもの同士がコインの裏表)
4 カメラが探索する「孫悟空」
  (レンズがとらえた現代の子ども像;芝居づくりのなかで人間関係のリストラ;
   子どものありようを決める親子関係;子どもを抑圧する親の価値観)


(「1999年の読書日記」より)
鳥山さんの著書は、どの本を読んでも凄いです。
本書「みんなが孫悟空」での子どもたちに対する鳥山さんの洞察力
心で見る、感じることの大切さを教えてもらえた
そしてなによりも全身全霊で、子ども達に接しているからこそ
子どもの心や身体が変わっていく。
少し心が痛くなる場面もあるけれど…素晴らしい本でした。




「創られながら創ること」

「創られながら創ること」・・・真木悠介、鳥山敏子(著) (太郎次郎社)
 身体のドラマトゥルギー

内容(「太郎次郎社」より)
「人間はどうしたら変わることができるか」という問いに、
〈からだ〉を通して答えを探しだそうとする対話集。
自分のからだが変わることで、確実に子どもとの関係が変わっていく。
授業を生みだす教師の〈からだ〉をどうつくりだすか。

おもな目次
◎竹内演劇研究所/こんとんの会/世界の鮮度・世界の深度
◎ドン・ファン・マテオスとラジニーシ/『気流の鳴る音』と『存在の詩』
◎ことばを失う/ことばをとりもどす
◎宮沢賢治の呼吸/意識と身体
◎インド/旅のはじまり
◎関わりの木
◎シャイアンの時間・メキシコの時間・沖縄の時間
◎並ぶ身体
◎変わる身体
◎抽象をほどく/怒る身体
◎甲州街道は長いということ/真面目な身体・vs・ほんとうにまじめな身体
◎宙吊りになっている子どもたち
◎動きだした身体を支援する
◎野口晴哉/「裸のマハ」の秘密/身体としての知性
◎背骨のことば
◎ラダックの馬子唄/世界は音でできている
◎メディアのことば/センテンスの短いことば・長いことば
◎母音の快楽
◎一花開いて世界起こる
◎音のない指揮者
◎超えられながら超えること/創られながら創ること
◎ことばにすること・ことばにしないこと/正直の深さということ
◎人間のからだはなんて贅沢なんだろう/ほんとうにやりたいことを保証する
◎高度情報化の神話/関係の白米・関係の肥満/飢えの形態
◎まずそこに起きていることを肯定すること/本のないドラマ
◎あとがき


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(「1999年の読書日記」より)
本書に出てきた、竹内敏晴さんや
パグワン・シュリ・ラジニーシの本を読んでいたので
特にラジニーシの著書「虚空の舟」―荘子は
私にとっては、バイブルのような本。
宮澤賢治にしても_とても興味深い本でした。




「豊かな社会の透明な家族」

「豊かな社会の透明な家族」・・・鳥山敏子:上田紀行 (法蔵館)

内容(「BOOK」データベースより)
暴力、いじめ、競争、性、からだとエロス、母性・父性など、
子どもと家族の危機の背後にある日本社会全体の根本問題を論じ、
新たな社会像・人間像を探る創造的対話。


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(「1998年9月18日の読書日記」より)
読後の感想なし、あらすじのみの記入だったので省略します。



「脱、いい親」

「脱、いい親」・・・鳥山敏子 (げきじょうブックレット3)

(内容説明「KINOKUNIYA」より)
子育てをやっかいと感じてしまう自分…。
どうしようもなく子どもを傷つけてしまう自分…。
そこには、大人・親になりきれない自分がいる。
数千人にのぼるワークショップの事例から、その本当の原因をさぐり、
家族とともに、子どもとともに、仲間とともに生きることを
心から楽しむ「自分づくり」を考える。

[目次]
はじめに―子育ては忙しい?
親たちの生きまどい―ワークショップの事例から
子ども劇場でのワークショップから
元気なからだになるために
おわりに―縛りまくった自分を解く
鳥山雅子さんに聞く―娘から見た鳥山敏子


(「1998年8月18日の読書日記」より)
8/14~8/16に受けたオイリュトミー講座で
鳥山さんの話を聴く機会もあったので
本を読んで今まで以上にすんなり入ってきた。

「親たちの生き直し講座」「あなたの過去をあたらしくする」
とあるように、そのきっかけとなる言葉が記されていた本。



「賢治の学校2」

「賢治の学校2」・・・鳥山敏子 (サンマーク社)

内容(「BOOK」データベースより)
「いじめ」とどう向きあうのか?宮沢賢治の描いた「いじめ」のシーンを「いま」に重ねると、
その手がかりが見えてくる。


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(「1998年6月21日の読書日記」より)
以前出版された“賢治の学校”の続編?
本書では、イジメを中心に賢治の作品を紐解いていく。

著者は(賢治も)人には父や母、祖父・祖母から受け継がれたカルマを
生きているのであるから、どんな人でも心に光もあれば影もあり
それを全て受け入れる心がなければ、イジメは決してなくならないと…。

自らの影の部分を見つめる心があれば、
他の人の影の部分も理解できるかもしれない。
その哀しみ、苦しみを受けとめる心からは
イジメは消えていくのではないか…

第3部を、期待している。





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