「オルタネート」・・・加藤シゲアキ (新潮社)

(内容)
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体―。“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。

 オルタネイト

加藤シゲアキさんの出版されている小説は全て読んでいるのですが
また新しい一面を覗かせていただいた気がしました
本作を読んで『これまでの作品とはあきらかに何かが違う!?』と感じ
言葉で表すのは難しいのですが・・・
あえていうとオブラートで包まれているような空気感?
加藤作品にしては珍しく!?棘がなくてエッジもゆるやか
私が想像していた内容とは真逆の展開で、優しさに包まれた作品でした

「オルタネート」のタイトルを見て、なぜか朝井リョウさんが浮んできて・・・!?
全然違うんですけどね(^^;)