「町奉行内与力奮闘記③~⑤」・・・上田秀人 (幻冬舎時代小説文庫)

『権益の侵 町奉行内与力奮闘記③』
(内容)
「儂は大目付か留守居になる」。
出世欲を滾らせる江戸町奉行・曲淵甲斐守は、
内与力の城見亨に命じて寺社奉行との争いを治めたが、禍根を残した。
怒りに燃える寺社奉行側は、亨に狙いを定めて復讐計画を練る。
一方、既得権益を守りたい町方は、
奉行所改革を志す甲斐守排除のため本格的に動き出す。
主への忠義を貫く亨に刺客が殺到!
権益の侵
(帯紙)
「あやつは潰す。腹の虫が治まらぬ」
江戸奉行に味方なし!
内与力・城見亨による、千両富殺しの下手人捕縛。
誇るべき大手柄は、地獄の入り口だったー


『連環の罠 町奉行内与力奮闘記④』
(内容)「城見と浪人の遺恨騒ぎに仕立てあげようではないか」。
内与力・城見亨襲撃事件さえ利用する老獪な町方ども。
だが町奉行所改革に燃える亨の主・曲淵甲斐守が抜群の裁きで立ちはだかる。
追い詰められた町方は、何と闇の勢力に接触。
保身への執念は役人をここまで腐敗させるのか。
亨に降りかかる絶体絶命…そこに思わぬ援軍が!
連環の罠
(帯紙)
壮絶なまでの足の引っ張り合い・・・
これが、役人の出世地獄だ!
町奉行と町方役人の対立が激化。
間に挟まれた内与力・城見亨の運命やいかに?


『宣戦の烽 町奉行内与力奮闘記⑤』

(内容)内与力・城見亨を慕う大坂娘の咲江が闇の勢力に狙われている。
その背後には亨の主・曲淵甲斐守を追い落とそうとする町方役人の卑劣な思惑が。
胡乱な輩と手を結ぶ与力同心など言語道断。
全面対決を決意した甲斐守から咲江の護衛を命じられた亨は、
刺客集団との血で血を洗う殺し合いを覚悟する!
喰うか喰われるかの対決の行方は?
宣戦の烽
(帯紙)
「余を舐めるにもほどがある」
町奉行、怒りの逆襲!
か弱き女を狙うなど許すまじ。
内与力・城見亨が刺客集団と激突!


「町奉行内与力奮闘記③~⑤」読み始めると頁を捲る手が止まらず
3冊ほぼ続けて読みました(正しく、寝る間も惜しんで!)
町奉行と町方役人がこれほどまでに敵対しているとは
ドラマ『大岡越前』はどこに・・・!?
5巻では咲江にまで魔の手が押し寄せ・・・でも狙われたのはあの咲江ですよ
誰よりも肝の据わった咲江をコントロールできるのは唯一亨だけ!?
それにしても己の欲のために悪に手を染める町方って・・・どの時代にもバカはいるのね
6巻も楽しみです(^^)