本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

2019年11月

「冬芽の人」


「冬芽の人」・・・大沢在昌 (新潮文庫)

(内容) 
警視庁捜査一課に所属していた牧しずりは、
同僚が捜査中重大事故に遭ったことに責任を感じ、五年前に職を辞した。
以来、心を鎖して生きてきた。
だが、仲本岬人との邂逅から、運命の歯車は再び回り始める。
苛烈な真実。身に迫る魔手。
古巣たる警察の支援は得られず、その手にはもはや拳銃もない。
元刑事は愛する男のために孤独な闘いに挑む。
警察小説の名手が描く、至上のミステリ。      


冬芽の人

本庁捜査一課を辞めた女。
愛する男と真実のため、再び猟犬と化する。

警察小説の名手が描く、熱涙ミステリ
~『帯紙』より~

大沢在昌さんの著書を初めて読みましたが
とても面白かったです。
本書「冬芽の人」は
2017年に鈴木京香さん主演でドラマ化もされている!
牧しずり役を鈴木京香さん
仲本岬人役を瀬戸康史さん
前田康公役を渡部篤郎さん
これは見たかったですね・・・
でもテレ東なので私の住む地域では放送されなかったようで
もし放送されていたらこの配役なら絶対に見ていたのにな(残念)


「ひとつむぎの手」


 「ひとつむぎの手」・・・知念実希人 (新潮社)

(内容)
大学病院で過酷な勤務に耐えている平良祐介は、
医局の最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示される。
彼らを入局させれば、念願の心臓外科医への道が開けるが、失敗すれば…。
さらに、赤石が論文データを捏造したと告発する怪文書が出回り、
祐介は「犯人探し」を命じられる。
個性的な研修医達の指導をし、告発の真相を探るなか、
怪文書が巻き起こした騒動は、
やがて予想もしなかった事態へと発展していく―。

ひとつむぎの手

岐路に立つ外科医に課せられたミッション。
医師として、人として、一番大切なものは何か。
~『帯紙』より~

一晩で一気読みするほど
(夜中1時頃読み始めて気付いたら朝になっていた)
とても面白かったです!

心臓外科医の置かれた白い巨塔の内情を
サスペンス要素を巧く絡め描いている
その中でその巨塔の外にはじき出されないよう
必死に頑張る心臓外科医を目指す主人公の平良
最初はこんな優柔不断な先生では不安だな!?と・・・
でも読み進めていくうちに
平良先生の一本気な信念が伝わってきて
ラストの決断には感動しました
途中喉が痛くなるほど!?泣いてしまったシーンもあり
最後までとても読みごたえのある素晴らしい物語でした。


「白銀の墟 玄の月(一)」


 「白銀の墟 玄の月(一)」・・・小野不由美 (新潮文庫)

(内容)
戴国に麒麟が還る。王は何処へ―
乍驍宗が登極から半年で消息を絶ち、泰麒も姿を消した。
王不在から六年の歳月、人々は極寒と貧しさを凌ぎ生きた。
案じる将軍李斎は慶国景王、雁国延王の助力を得て、泰麒を連れ戻すことが叶う。
今、故国に戻った麒麟は無垢に願う、「王は、御無事」と。
―白雉は落ちていない。一縷の望みを携え、無窮の旅が始まる!

「白銀の墟 玄の月(一)」

驍宗様こそ、泰麒(わたし)は玉座に据えた王。
だからー。
戴の怒濤を描く大巨編開幕!
~『帯紙』より~

『十二国記』シリーズ、18年ぶりの新作です!
『黄昏の岸 暁の天』からホント長かった・・・ずっとこの日を待っていました
でも18年ぶりなので『十二国記』の世界観に慣れるまで
何度も読み直すのでなかなか先に進めない・・・その上漢字が読めない!^^;
初出の漢字にはルビが振られているけど
18年も立つと私も18歳年取ったわけで・・・覚えが悪いのよ(>_<)
でもそれでも読み始めると止まらない!第一巻、一気読みでした!

4巻まとめて購入したので読後の感想は4巻まで読み終えてから記しますね。
山田章博さんの装画が美しい♡

ちなみに泰麒が登場する物語は
『魔性の子』
『風の海 迷宮の岸』
『黄昏の岸 暁の天』
『華胥の幽夢』ー冬栄

「崩れる脳を抱きしめて」


「崩れる脳を抱きしめて」・・・知念実希人 (実業之日本社) 

(内容)
広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、
脳腫瘍を患う女性・ユカリと出会う。
外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。
心に傷をもつふたりは次第に心を通わせていく。
実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届く。
彼女はなぜ死んだのか?幻だったのか?
ユカリの足跡を追い、碓氷は横浜山手を彷徨う。
そして、明かされる衝撃の真実!?
希代のトリックメーカーが描く、今世紀最高の恋愛ミステリー。

崩れる脳を抱きしめて

彼女は幻だったのか?
今世紀最高の恋愛ミステリー!!
圧巻のラスト20ページ!
驚愕し、感動する!!!
~『帯紙』より~


【目次】
プロローグ
第一章 ダイヤの鳥籠から羽ばたいて
第二章 彼女の幻影を追いかけて
エピローグ

2018年の本屋大賞にノミネートされていた作品
(本屋大賞ノミネート作品は毎回チェックし本選びの参考にしている)
とりあえず何の前情報も無しで読むことに・・・
読み始めると頁を捲る手が止まらず一気読みでした!
帯紙にある「圧巻のラスト20ページ!」は誇張ではなかった!
前情報なしで読んだのも正解でした(^^)v
私はプロローグでミスリードさせられ
最後の最後までそれを見抜けなかった^^;
途中までは帚木蓬生さんの医療ミステリーのような物語なのかと思っていましたが
ミステリーを隠れ蓑にした!?ラブストーリーでしたね
とても面白かったです(^^)


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