本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

2019年01月

「鬼九郎鬼草子2」


「鬼九郎鬼草子2」
・・・高橋克彦 (文春文庫)

(内容)
根来傀儡衆の頭領・左甚五郎がまたも動き出した。
狙いは御家騒動が収束したばかりの会津藩。
舫九郎は幡随院長兵衛、天竺徳兵衛、高尾太夫らと会津に乗り込むが、
そこには売り出し中の軍学者・由比正雪や柳生十兵衛、天海大僧正までが集結していた。
いずれが敵か味方か!?激闘の果てに明かされる真相は?


鬼九郎鬼草子2

(2018年に読んだ本)
敵は左甚五郎・由比正雪
陰謀渦巻く会津で妖しき術を操る
根来傀儡衆と激突!
~『帯紙』より~

由比正雪や柳生十兵衛、天海大僧正までもが登場!
すごい豪華キャストです!
今回は会津を舞台に物語が展開するのですが
山形藩主の保科正之もからんできて
加藤明成の悪政に反旗した堀主水の悲劇もからめる等
史実をモチーフにした歴史エンタテイメント小説で
とても興味深く読めました。面白かったです。

主人公の舫九郎はイケメン、高尾太夫は絶世の美女
その上、敵役の由比正雪までイケメンときたら
是非ドラマ化して欲しいですね
役者を誰にしようかな?と想像するだけでも楽しめました(^_-)-☆


「舫鬼九郎」


舫鬼九郎」・・・高橋克彦 (文春文庫)

(内容)
吉原近くの堀端で若い女の全裸死体が見つかった。
首を切り落とされた上に、背中の皮が剥がされている。
誰が、一体何のために…。
町奴の幡随院長兵衛は事件の真相を探り始めるが、謎はむしろ深まるばかり。
そこへ一人の浪人が現れた。その名は舫鬼九郎。
南蛮渡来の着物を身に纒い、剣の腕はけた違い。
一体何者なのか。そして事件との関係は…。

舫鬼九郎

(2018年に読んだ本)
謎の美剣士の緋炎の剣が闇を裂く!~『帯紙』より~

高橋克彦さんの本を久々に読みました。
高橋作品に嵌まっていた頃は(約12年程前?)
図書館に置いてある高橋さんの本を全て読み
図書館に置いてない本は購入して
高橋作品を手当たり次第に読み漁っていました。
たぶん60冊くらいは読んだのでは?

久々に読んだ高橋作品でしたが
高橋克彦ワールド思い出しました!面白かったです!
「舫鬼九郎」シリーズ化されているようなので
第2弾の『鬼九郎鬼草子』を読むのが今から楽しみです。


「夏宵の斬」


「夏宵の斬」・・・幡大介 (光文社文庫)

(内容)
手習師匠として平穏な日々を過ごす老人・内村清左衛門。
元侍の彼は苦い過去を背負っていた。
とある経緯で再会したかつての主からもたらされた事実。
それは故郷・越後国大前郡における、
藩政改革を志す本覚党の蠢動だった。
三十五年前、大志の下に清左衛門らが結党し、
目的を果たせず無残にも壊滅したはずの一団が、何故再び…!?

夏宵の斬

(2018年に読んだ本)
青春の亡霊を斬る!
若き日の後悔を燻らせる元侍の清左衛門。
かつての主の招来が清算の機会をもたらした…。
渾身の剣劇と人間ドラマが火花を散らす!
~『帯紙』より~

幡大介さんの本を初めて読みましたが
思っていた以上に面白かったです。

カバーイラストからも分かるように
老境に差し掛かった元侍が主人公で
自らがしでかした過去を清算する為
35年前に逃げ出した故郷に再び戻る
若かりし頃には見えなかった真実が
歳を重ねたことで次第に見えてきて
清左衛門は己の人生は何だったのかと
悔恨の念にさいなまれ虚しさに打ちひしがれる…

物語の中で起きたことはあまりにも凄惨ですが

人生は大なり小なり後悔はつきもので
それでも人は生きていかなくちゃいけない
生きる為に必要な人との絆が
ラストでは描かれていたように感じました。



「金の価値 日雇い浪人生活録㉘」


「金の価値 日雇い浪人生活録㉘」・・・上田秀人 (角川春樹事務所)

(内容)
九代将軍家重の治世。
親の代からの浪人・諫山左馬介は、
馴染みの棟梁の紹介で割のいい仕事にありついた。
雇い主は、江戸屈指の両替屋・分銅屋仁左衛門。
夜逃げした貸し方の店の片付けという楽な仕事を
真面目にこなす左馬介を仁左衛門は高く評価するが、
空店から不審な帳面を見つけて以降ふたりの周りは騒がしくなる。
一方、若き田沼意次は亡き大御所・吉宗からの遺言に頭を悩ませていた。
「幕政の中心を米から金にすべて移行せよ」。
しかし、既存の制度を壊して造りなおす大改革は、
武家からも札差からも猛反発必至。
江戸の「金」に正面から挑む新シリーズ、堂々の第一弾!
(解説/細谷正充)

「金の価値 日雇い浪人生活録㉘」

(2018年に読んだ本)
江戸の「金」に正面から挑む『日雇い浪人生活録シリーズ』の第1巻です。

久々に上田さんの新シリーズを読みましたが
父親の代からの浪人が主人公だからか
今までとは視点が違うので!?かなり面白いです!

田沼意次といえば『賄賂政治家』としてのイメージが強く
これまでの上田作品でもヒール役のイメージでしたが
新シリーズでは何やら違うようですね
浪人・諫山左馬介と若き田沼意次
二人がこれからどうなっていくのか楽しみです。



「幻惑の死と使途」


「幻惑の死と使途」・・・森博嗣 (講談社)

(内容)
「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」
いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が
衆人環視のショーの最中に殺された。しかも遺体は、霊柩車から消失。
これは匠幻最後の脱出か?
幾重にも重なる謎に秘められた真実を犀川・西之園の理系師弟が解明する。

「幻惑の死と使途」

(2018年に読んだ本)
死者が衆人環視の密室から
「大脱出」した!?
多すぎる観客と手品師が織りなす殺人事件
~『帯紙』より

本書「幻惑の死と使途」はSMシリーズの第6作です。

衆人環視という、ある意味密室劇!?
被害者がマジシャンなのでトリックどうなっているの?と
いろいろ考えながら読んでいましたが
こうきましたか!やられました!
分かってしまえば古典的なトリックですが
ちゃんと伏線も張られていたしね
でも私はまるで気づけませんでした…^_^;

犀川先生の思考で真賀田四季が出てきて
…何となくドキッとしました
一瞬しか会っていない四季が
いつも一緒にいる萌絵と比べるほど
犀川先生にとってその存在は重要なのかな?

萌絵といえば今回も?つっこみどころ満載でした
「それはないでしょ萌絵さん!」と
ダメだししながら読むのも楽しかったです(笑)
ところで萌絵のお友達はどうなったのかしら?
途中何気に触れていましたが
マジシャン事件で忙しいのでスルーされてしまった!?
それとも次回に持ち越し?




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