本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

2017年08月

「青に捧げる悪夢」


「青に捧げる悪夢」・・・恩田陸・乙一、他 (角川書店)

内容(「BOOK」データベースより)
その物語はせつなく、時に可笑いくて、またある時はおぞましい―。
閉ざされた全寮制の学園で起きた悪意のゲームに、
美しい双子姉妹の哀しい秘密。
崖の上で出逢った青年と少女が解き明かす化け物屋敷の切ない過去や、
大きな古いお城に一人で住む不思議な少女の正体。
妹が家の階段を怖がる理由とは…。
背筋がぞくりとするようなホラー・ミステリ作品の饗宴。
気鋭の作家による傑作短編が一堂に会した贅沢なアンソロジー。

青に捧げる悪夢

(「2008年の読書日記」より)
恩田陸「水晶の夜、翡翠の朝」
若竹七海「三度のサマータイム」
近藤史恵「水仙の季節」
小林泰三「攫われて」
乙一「階段」
篠田真由美「ふたり遊び」
新津きよみ「還って来た少女」
岡本賢一「闇の羽音」
瀬川ことび「ラベンダー・サマー」
はやみねかおる「天狗と宿題、幼なじみ」

恩田陸さんと乙一さんの作品を読みたくて
図書館で借りて読みましたが、買ってもよかったかも!?
どの作品も怖いけれど余韻の残る面白しろさで惹き込まれました。
特に恩田陸さんの
「水晶の夜、翡翠の朝」は
萩尾望都さんの香りがする?萩尾さんファンの私にとっては何度でも読めそうです。


「幻の女」


「幻の女」・・・加納諒一 (角川書店)

内容紹介
五年前に愛を交わしながらも突然姿を消した女、
瞭子と偶然の再会を果たした弁護士の栖本誠次は、翌朝、彼女の死を知った。
事務所の留守電には、相談したいことがあるとの短い伝言が残されていた。
手がかりを求めて彼女の故郷を訪ねると、そこには別の人間の少女時代が…。
愛した女は誰だったのか。
時を遡る執拗な調査は、やがて二十年前の産業誘致をめぐる巨大な陰謀と、
政財界をも巻き込んで蠢く裏社会の不気味な構図に行き当たる。
謎とサスペンスの中に孤独で真摯な愛の行方を描き切った
第52回日本推理作家協会賞受賞の傑作。

幻の女

(「2008年の読書日記」より)
ひとりの女が殺された・・・警察もメディアも見向きもしない事件の裏側に
東西の闇社会が蠢く巨大な陰謀がー
そして、十年以上別人として生きてきた女の過去。
三十五歳。一流大学卒業とともに、司法試験合格。
花形弁護士として約束された未来と幸せな家庭生活。
だが、私はある日すべてから降りたー
一瞬の邂逅、永遠の別れ。
男はひとり、再生を賭け、女の過去を遡る。
依頼人は殺された彼女自身。依頼の内容は不明・・・。

ハードボイルドだけど社会派で骨太な作品でした。
面白かったです。


「エイジ」


「エイジ」・・・重松清 (新潮社)

(内容紹介)
ぼくの名前はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。
その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、
ついに捕まった犯人は、同級生だった――。
その日から、何かがわからなくなった。
ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?……
家族や友だち、好きになった女子への思いに揺れながら
成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。

エイジ

(「2008年の読書日記」より)
舞台は東京郊外のニュータウン。
孤高の秀才・タモツ君。お調子者で悪ガキのツカちゃん。
ちょっと気になる相沢志穂。シカとされるバスケ仲間・岡野。
僕を好きな本条めぐみ。優しい家族に囲まれたマジメな僕。
―そんな日常の中、ぼくらの街で起こった。
連続通り魔事件の犯人は、クラスメートのタカやんだった。
事件に揺れる中学校生活のなかでみつめるほんとの自分は?

重松作品なので、登場人物の心情がひしひしと伝わってきます。
ここまでリアルだと読んでいると辛くなってしまうのですが
辛いだけで終わらないのが重松さんの凄さですね。
ちゃんと読後に何かを心の残してくれる。

「狐笛のかなた」


「狐笛のかなた」・・・上橋菜穂子 (新潮社)

(内容紹介)
小夜は12歳。人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。
ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、
狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。
隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、
呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、
小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる……
愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。

狐笛のかなた

(「2008年の読書日記」より)
上橋さんの作品には守人シリーズでどっぷりとハマってしまった私
本書は守人シリーズではないのだけれど
上橋さんの名前を見て図書館で借りました。

日本の中世時代?のファンタジー
心にグッとくる内容でホント泣けました。
また時間をおいて再読したいですね。


「破線のマリス」


「破線のマリス」・・・野沢尚 (講談社)

(内容紹介)
首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑶子は、
虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。
彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?
事故か、他殺か、1本のビデオから始まる、超一級の「フー&ホワイダニット」。
第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。

破線のマリス

(「2008年の読書日記」より)
ニュース番組を作り上げる独身編集ウーマン
彼女を待ちうけていたのは自が仕掛けた映像の罠だった・・・。

江戸川乱歩賞受賞作、そして映画化もされた。
タイトルのみは以前から知っており興味があったので図書館で借りて読みました。

TV世界の裏話?いういわゆる捏造に近い報道が垂れ流されたことで巻き起こる
数々の問題が主人公を追い詰めていく・・・読み物としては面白かったけれど
実際に起こったら怖いよね・・・。



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