本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

2016年09月

「子どもが見えない」


「子どもが見えない」・・・NHKスペシャル「子どもが見えない」取材班 (ポプラ社)

内容
NHKスペシャル「子どもが見えない」を出演者の義家弘介氏らの特別寄稿や
作家・重松清氏へのインタビューなどを加え、書籍化。

子どもが見えない

(「2005年の読書日記」より)
“NHK取材班が現代の子どもたちの姿に、総力をあげて迫る。
さまざまな視点で重ねられた取材、番組HPに寄せられた多数の子どもたちからの声。
「聞く」こ とへのチャレンジと熱意がここに結実する。
変わりゆく時代の中で子どもたちとどうかかわればいいのか?”

“NHKスペシャル「子どもが見えない」(2004年9月放送)、
「子 どもの心をノックする」(2005年5月放送)を書籍化。”

“本当はふるえている。抱きしめるのは誰ですか?”

「大人たちよ、大志を抱け。もう、かってのような『少年よ、大志を抱け』という希望が
はっきり見える時代ではありません。
今必要なのは、大人の側が大きな志を抱くこと。そうじゃないと子どもはいつまでも変わりません」
番組終了10秒前に、義家弘介(ヤンキー先生)が語った言葉です。


「満月の夜、モビイ・ディックが」


「満月の夜、モビイ・ディックが」・・・片山恭一 (小学館)

内容紹介
それでも、私を待っていてくれますか? 私を受け入れてくれますか?
地方の大学に通う鯉沼、心に闇を抱える恋人・香澄、不思議な友人・タケル。
3人はやがて何かに突き動かされるように旅にでかける――。

漫然とした日々を過ごす主人公の地方学生・鯉沼は、
ある日、大学内のイベントで、以前から気になっていた香澄と急速に仲を深める。
回りの人間に祝福の エールを贈りたくなるような、突如訪れた満ち足りた日々。  
しかし、そんな時間は長くは続かなかった。
香澄は、鯉沼が傾斜すればするほど、影のように、背景に遠のいていってしまう。
そして鯉沼は、次第に、香澄が 内面に抱えている闇に気づき始める。
それでも、どうすることもできない。
なにかから逃れるように、妙な友人・タケルの愛車、フォルクスワーゲン・ビートル に乗って
3人で当てのない旅に出るが、ついに旅先で香澄は命を絶とうとする。
月日が流れ、完全療養が必要になっていた香澄から長い長い手紙が届いた。

満月の夜、モビーディックが

(「2005年の読書日記」より)
装丁が綺麗で、タイトルもお洒落なのですが
内容が・・・どこにもありがちな物語で・・・
それはいいのですが、登場人物に感情移入が出来ず
それは勿体無かったかなと思いますね。
登場人物がもっと魅力的に描かれていたら
まるで違った印象になったのではと思います。


「天使に見捨てられた夜」


「天使に見捨てられた夜」・・・桐野夏生 (講談社)

内容(「BOOK」データベースより)
失踪したAV女優・一色リナの捜索依頼を私立探偵・村野ミロに持ち込んだのは、
フェミニズム系の出版社を経営する渡辺房江。
ミロの父善三と親しい多和田弁 護士を通じてだった。
やがて明らかにされていくリナの暗い過去。
都会の闇にうごめく欲望と野望を乾いた感性で描く、女流ハードボイルドの長篇力作。

天使に見捨てられた夜

(「2005年の読書日記」より)
村野ミロは、引退した父の跡を継ぎ新宿二丁目で探偵事務所を開いている女探偵。
ある日、女性の人権を守る運動をしている友人・渡辺からの依頼で、
失踪中のAV女優・一色リナの行方を探すことになった彼女は、早速調査を開始するも、
姿なき脅迫者からリナ探しを止めるように脅されてしまう・・・。

前作「顔に降りかかる雨」に登場した村野ミロが本作でも主人公です。が
あまりミロに魅力を感じることができず・・・なので物語としては面白いけれど
登場人物に入り込めない・・・そこが少々勿体無かったかな!?
でも桐野作品はいいですね、他の本も読みたいです。




「世界の中心で愛をさけぶ」


「世界の中心で愛をさけぶ」・・・片山恭一 (小学館)

内容
主人公は朔太郎という名の、地方都市に住む高校2年生。
物語は、アキという名の同級生の恋人の死から始まる。
そして生前の彼女との思い出を回想するよう に、ふたりの出会い、放課後のデート、
恋人の墓から遺骨の一部を盗んだ祖父の哀しくユニークな話、
ふたりだけの無人島への旅、そして彼女の発病・入院、病 院からの脱出、
そして空港での彼女の死までのストーリーが語られ、
その中で朔太郎は自分の「生」の充足が、彼女との出会いから始まっていたことに気づく。
アキの死から十数年が経過した今も粉状になった彼女の遺骨の一部を
小さな硝子瓶に持ち続けていた朔太郎は、
新たな恋人とともにアキとの思い出が詰まった郷 里を訪ねる。
そして「アキの死」が残したものの大きさを感じながら、
ふたりがかつて一緒にいた郷里の学校のグラウンドで静かに骨を撒いた――。

世界の中心で愛をさけぶ

(「2005年の読書日記」より)
ドラマ、映画の両方を先に観たので内容は知っていたのですが
原作でどう描写されていたのか、特に朔太郎の心情とか知りたくて読みました。
・・・読まなくてもよかったかな?
ドラマや映画以上の心情表現の深さはあまり感じられず・・・。
ただ先入観なしで読んでいたら感じ方はまるで違っていたと思いますが。

なので(先入観なしで)片山さんの他の作品も読んでみたいですね。



「顔に降りかかる雨」


「顔に降りかかる雨」・・・桐野夏生 (講談社文庫)

内容
親友のノンフィクションライター宇佐川耀子が、1億円を持って消えた。
大金を預けた成瀬時男は、暴力団上層部につながる暗い過去を持っている。
あらぬ疑い を受けた私(村野ミロ)は、成瀬と協力して解明に乗り出す。
二転三転する事件の真相は?
女流ハードボイルド作家誕生の’93年度江戸川乱歩賞受賞作!

顔に降りかかる雨

(「2005年の読書日記」より)
図書館で「江戸川乱歩賞受賞作」紹介コーナーがあり
それで興味を持ったので、即借りて読みました。
確かに面白かったけど・・・
「江戸川乱歩賞受賞作」なの?って感じで・・・。
少し物足りなかったけど、ところどころ惹きつけられ箇所もありました。

桐野夏生さんの作品は初めて読んだので
今度、他の作品も読んでみようかな?


ギャラリー
  • 「本の力 私の絵本制作秘話」
  • 「デフ・ヴォイス」
  • 「ペッパーズ・ゴースト」
  • 「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」
  • 「十角館の殺人 新装改訂版」
  • 「歪笑小説」
  • 「家事か地獄か」
  • 「あきない世傳 契り橋(特別巻 上)」
  • 「あきない世傳 契り橋(特別巻 上)」
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

プロフィール
名前:Alice
記事検索
最新記事(画像付)
カテゴリー
最新コメント
アーカイブ
  • ライブドアブログ