本の国のアリス ー図書の庭Ⅲー

2000冊以上の読書日記より 1996年から現在までに 読んだ本の感想&あらすじを 過去から順に紹介していきます。

2014年08月

「聖徳太子(3巻)」

「聖徳太子(3巻)」・・・黒岩重吾 (文藝春秋)

内容(「背表紙」より)
大臣蘇我馬子は、泊瀬部大王(崇峻)を次第に軽んじる。
厩戸皇子は、両者の調停をはかるが、592年
大王はついに馬子の手の者によって暗殺された。

翌年、推古女帝が即位すると
厩戸は馬子に推されてやむなく皇太子となる。
だがこの聡明な皇子は、氏族制度の打破と
人間平等主義という破天荒な思想を持っていた…。


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(「2000年の読書日記」より)
崇峻天皇の暗殺や、推古女帝が即位等
学生時代に歴史で学んだことがリアルに迫ってくる。
聖徳太子の名のイメージ像もこのあたりからハッキリ輪郭が出てきたよう
史実を知っているので…最終巻を読むのは辛くなるかも…?




「聖徳太子(2巻)」

「聖徳太子(2巻)」・・・黒岩重吾 (文藝春秋)
 日と影の王子

内容(「背表紙」より)
蘇我馬子は、娘婿となった厩戸皇子を皇太子に立て
いずれ自分の意のままになる大王に仕立てようとする。
しかし厩戸は、傀儡大王なら大王にならなくともよいと側近たちに明言。

馬子と対抗するために、馬子も一目置く大后(のちの推古)の娘
菟道貝蛸皇女を正妃に迎えようと決意し、開明派の豪族たちと結びはじめた。


(「2000年の読書日記」より)
成長した厩戸皇子が、蘇我馬子に取りこまれない為
菟道貝蛸皇女を妃にする。
蘇我氏の血を天皇家にと考えている馬子との対立が気になるところ…
厩戸皇子と馬子の理想とする国家に対する考えがあまりにも違い過ぎ
厩戸皇子はどうするのか?
次号も早く読まなくては!



「聖徳太子(1巻)」

「聖徳太子(1巻)」・・・黒岩重吾 (文藝春秋)
 日と影の王子

内容(「背表紙」より)
父・橘豊日大王(用明)の死後まもない・587年7月
14歳の厩戸皇子(聖徳太子)は
大臣蘇我馬子に請われ物部守屋討伐に従軍した。

その戦旅の間に天性の才質を現した皇子は
三年後、馬子の娘・刀自古郎女と結婚した。

馬子は蘇我氏の血を大王家に入れることにより
蘇我王朝を成立させようと夢見ていたのである。


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(「2000年の読書日記」より)
厩戸皇子、(後の聖徳太子)の物語。
幼いころから神童と謳われた聖徳太子のエピソードが盛り沢山!

蘇我馬子の娘・刀自古郎女と結婚した厩戸皇子は
馬子のいいなりに?
それとも厩戸が馬子を操る?
次の巻を読むのが楽しみです!



「天翔る白日」

「天翔る白日」・・・黒岩重吾 (中公文庫)
 小説 大津皇子

内容(「BOOK」データベースより)
皇位を継ぐのは誰か―。
壬申の乱後に即位し、新国家造りをめざす天武天皇の宮廷に渦まく愛憎と権謀。
文武に秀で自由濶達な大津皇子に強い期待と深い猜疑の眼が集まり、
誇り高い青年皇子は恋と政治闘争に身を燃やしつつ、悲劇的な結末に追い込まれてゆく。
古代飛鳥に展開する歴史と人間の凄絶なドラマ。


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(「2000年の読書日記」より)

天武朝における王位継承問題の渦中にあった大津皇子
皇后は(持統天皇)我が子・草壁皇子を帝にと望み
大津皇子が邪魔でならない為、罠に陥れる…。
悲劇に見舞われた大津皇子の最後は
読んでいて涙が溢れ出て止まらなかった…(T_T)
辛い物語でしたが、とても臨場感に溢れて面白い作品でした。
特に、人物描写が素晴らしかったです。




「天の川の太陽(下)」

「天の川の太陽(下)」・・・黒岩重吾 (中公文庫)

受賞歴
第14回(1980年) 吉川英治文学賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)
鉄剣を磨き、馬を養って時に耐える大海人皇子はついに立った。
東国から怒涛のような大軍が原野を埋めて近江の都に迫り、
各地で朝廷軍との戦いがはじまる。
激動の大乱のなかの息詰まる人間ドラマの数々。
歴史学をふまえて錯綜する時代の動きをダイナミックにとらえた長篇。


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(「2000年の読書日記」より)
学生時代に本書を読んでいたら、日本史をもっと身近に感じ
興味深く学べたと思うほど…
とても臨場感のある壮大な物語でした。

凄く面白かったので
本書を読むと、天智天皇よりも天武天皇贔屓になること間違いなし!



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